インターネットに関連したあらゆる事業会社を傘下におさめているため、一見しただけではソフトバンクの狙いがわかりにくいかもしれない。しかし、ソフトバンクが今一番力を入れているのは、間違いなくブロードバンド事業だ。その力の入れようは、孫正義本人がブロードバンド推進評議会の理事長を務めていることからも推察できる。そのソフトバンクのブロードバンド事業を推進していく重要な役割をになっているのが、「Yahoo!BB」だ。同社は、この「Yahoo!BB」を通して、ブロードバンド市場を制圧することを狙っている。ソフトバンクが、巨人NTTとの勝負に勝てるかどうかは、今のところ誰にもわからない。ただ、ブロードバンド市場を完全に制圧したその時こそが、ソフトバンクが長い間掲げてきたネット企業の看板をおろす時なのかもしれない。
コンピュータ・リテラシーは、学校に入ってからの授業で身につけるというより、その前段階に家庭のなかで、デジタル・テクノロジーやコンピュータ・ネットワークが考えられ、語られ、あつかわれるようになることが、今後大切なことではないかと考えるのです。藤沢キャンパスができてから六年たった今年、学生に大規模なアンケートをしてみたところ、コンピュータ・ネットワークをめぐるいくつかの問題点が出ていることがわかりました。たとえば、三〇パーセント近くの学生がインターネットの上での新しいトラブルを経験している。私たちはそれを「電子いじめ」とか「電子ケンカ」とか呼んでいますが、情報が高速にかつ大規模に伝わっていく環境のなかでは、その特性ゆえの新しいトラブルも出てくることがはっきりしています。
今までの家庭用電気製品は、洗濯機が洗濯だけを行うように、決められた仕事を単独に行うものでした。操作も機械毎に行う必要があります。しかし、今後の家庭電気製品は相互にインターネットに接続され、冷蔵庫の扉に液晶を付けてホームページを見る、家中の家庭電気を集中的にコントロールする、家の外から電源を入切断する、TV番組の予約をする、風呂を沸かす、帰宅の前にクーラーを入れておく、電気ポットの使用状況を管理して高齢者の安否を確認する、電子レンジに料理のレシピを表示する機能をもたせる、夕方には明かりをつけるなどといった操作が可能となり、すべての家電製品を一元管理できるようになります。このために、家電そのものがコンピュータとなり、インターネットのアドレスを持つようになります。この動きをふまえて、今まで世界で43億程度しかなかったインターネットに接続できるコンピュータのアドレス(1台1台のコンピュータを識別する固有番号)を、一気に43億の4乗個に増やすIPV6の採用が検討されています。